”更にその奥へ。”
アマゾンジャーキングフィネス。
ジャンキーなジャーキングマスターや、攻めのトッパーのために開発した一本です。
ルアーを更にその奥に入れたい。快感をもたらすようなトゥイッチをしたい。その想いを詰めました。
アベントゥーラ59、ピメンタ55、モレーナ53と、自他ともに認める、”時代を塗り替えた”異色のハイパーショートロッドを作り出してきました。日本をはじめ、アジアやオセアニア、ブラジルなどの世界のフィッシャーマンに大変なご好評を頂いております。
これらのロッド達は車に例えると、ラリーマシンのように、余分な部分を全て省き、軽量、かつハードなセッティングで、中低弾性のスロー寄りのレギュラーテーパーを特徴としています。
しかし今回のPicapau57は、シリーズ内ではまったく趣向の異なるロッドセッティングです。もはや、このシャープさ、テーパーの加減から見れば、『真逆のセッティング』と言っても過言ではないでしょう。
Picapau57は一番末っ子となるライトモデルです。ウェイトが軽めのルアーを汎用的に使うため、中高弾性のファーストテーパーにしました。15g以下のライトトッププラグやジャークベイトを小気味良くアクションさせ、しなやかで、かつ"張り"のあるティップにセッティングしています。
アマゾンでテストをし続けましたが、冒険の魚は大型魚種だけではありません。フィールドには多種多様の魚が棲息しています。
< Cichla pleiozona >
それよりも、使い慣れたバスルアーのように、ライトウェイトルアーを、テクニカルに操作できるロッドこそ、色んな魚と出会うための冒険や開拓にはむしろ多用されるパワークラスです。世界を相手にするロッドが、こんなにもライトクラスなのかと言われそうですが、実際の経験に基づき、ライトクラスのショートロッドは絶対に必要なものだと自信を持ってリリース致します。
実は、もっと早く皆様にお届けしたかったロッドですが、柔と剛のバランスが難しく、不本意ながら仕上げるのに膨大な時間がかかってしまいました。
初期プロトでは、ティップが硬く弾性も高かったので、とてもバラしやすいロッドが上がって来たり、何とも辛い思いもしました。
何度も現地テストと作り替えで、ようやく、このPicapau57のリリースへ繋がったのです。
私が冒険に使用するロッドは、
『軽い力で、ハードなアクションを持続可能にする』
がコンセプトです。
今回は最もライトクラスということで、レスポンスと軽さを第一に要求されました。そのため、ガイドは全て最高級のチタンのトルザイトガイド。9ガイドで、2番から7番まではシングルです。軽く小さなガイドですが、ナイロン60lbなどのショックリーダーを用いる海外のルアーフィッシングに必要最小限のガイド径は薄いトルザイトガイドの恩恵により保持しています。
考えうる実用範囲内での軽量化とシャープなティップ、操作感のバランスが実現できました。自動車で例えると、従来のボンバダプロデュースシリーズは間違いなく無骨な四駆のオフロード車でした。
しかし、今回は市販車ですらなく、レーシングカートと表現するのがぴったりでしょう。
昨今人気を博している市販の一般的なベイトフィネスロッドと比較しても、更に軽快さは優れていると感じるはずです。これほど軽くルアーをジャークやトッププラグをアクションできるロッドを私は市販品で他に知りません。まさに”アマゾンジャークフィネスロッド”。
Picapau57でコンパクトな弾道でキャストし、7cmのトゥイッチベイトやペンシルをパシパシッ!とアクションさせて、バッカーン!!とバイト!グググっ!と気持ちよく曲がる、一連のしなやかでシャープなブランクの快感は筆舌に代えがたいものがあります。
怪魚ロッドクラスだとウルトラライトという位置づけですが、バスロッドクラスで換算すると、ミディアムライトクラスになります。
私の感覚ではウルトラライトモデル感覚で作っていますので、スーパータフに仕上げられた一つ上の兄貴分、小さな豪腕モレーナ53のようにラフに扱うのはちょっと禁物です。
ですが、『アマゾンで使用する為の強度』を持ち合わせているのは当然のこと。軽くシャープで取り回しがよく、感度も高いので、国内外を問わず幅広いジャンルの釣りにも応用が効くことと思います。
当然ボンバダシリーズですので、仕舞仕法が航空機の移動に支障をきたさないアベントゥーラ59などに合わせた135cmという短さで、本数を持つ遠征旅において、缶コーヒーくらいのVU40管という細くコンパクトな水道管で持ち運びができます。
3ピースにすると、ジャーキングロッドとしてのアクションの軽快さに支障をきたすというのと、強度としてはどうしても不利です。しかも最終、対大物用のミヌアノが控えています。アベントゥーラやこのクラスはさすがにブランク側で継ぎにしないほうがいい。以上のような重なる理由から、最も合理的なこのショートロッドシステムを貫いてきました。
本格的な遠征では私の場合、何がいるかわからない開拓の旅ですので、最低でも5本の強度クラスは持っていくために、10年前に考えに考え抜いた結果、これが最もベストなシステムだと思い、進めてきました。
その考えは今でも変わりありません。
これで、ルアーフィッシングのシステムとしてはアベントゥーラ59、ピメンタ55、モレーナ53、ピカパウ57と強、中、弱、弱弱と全てが出揃いました。
船の上にこの4モデルがあれば、15cmのフィッシュイーターから人間サイズの怪物まで、もしくはライトプラグからオフショアペンシルまで、いずれかのロッドが状況に応じて仕事をしてくれ、死角なしです。
後残すは、もはやルアーロッドですらないブッコミ底物、大ナマズ用強強のミヌアノ63のみです。
今回のピカパウを作る上での最大のコンセプトは、キャストにありました。
オーバーハングにうねった木々、それらの隙間を縫うように、炎天下のもと無限のキャストを強いられるジャングルでは、特に有効な技が存在します。そう、フリップキャストです。
通常のフリップキャストは皆さんもご存知の通り、薮こぎなどでもバックストロークなしで、上部や後部の木などに気にすることなく、身体の前の小さなストロークでキャストできます。オーバーハングした森の奥にも直線的な弾道で穴打ちできるキャストです。ジャングルでは、更に奥に入れ込むか否かでバイト数に極端な差がでます。
そして、それを更に進化させたものと言えるのが、我々が『ブラジリアンフリップ』と呼んでいるハイテンション・フリップキャストです。
従来からよく知られているフリップキャストでは、ロッドエンドを腕の内側や外側に抜く、これによって振り幅を作る形が従来のフリップです。一方、『ブラジリアンフリップ』は、この振り幅の竿の曲げ込みを、肘に当てて作り出すのが特徴です。ディップが一瞬で絞られ、その強い反発でキャストをする方法です。
これは、アマゾンで使用されるラインが太めのラインでフリップ距離を出さねばならないことに起因するキャスト方法です。
軽い力に、より勢いをつけ、また手首に負担をかけずにロングディスタンスのフリップキャストをするために、ブラジルのエキスパートアングラーの間で自然に進化したフリップです。
オーバーヘッドキャストの真逆のストロークで、垂らしが0の状態からアングラーの足下よりキャストがビームのように繰り出されるので、短いロッドほどこのキャストは初心者の方でもより簡単であることは間違いありません。
色んなテクニカルキャストに向いています。
これは、ブラジリアンアングラーのネルソン・ナカムラ氏のアドバイスによるエッセンスも多分に入っています。
ルアーウェイトが大きい場合にも有効で、肘で反発の負担を受け止めるために手首の負担も軽いのが特徴。
炎天下のなか、一日千回以上キャストするこの釣りにおいては、疲労感の差が大きく出ます。
ピカパウ57はブラジリアン・フリップがより簡単に体得できるように、全てがセッティングしていますので、今回のハンドル部はFujiのPTSを採用、グリップコルクもアルミ削り出しのパーツにより一段、段落としして細くなっております。
世界を目指すコアな方に贈る、指揮棒でも振るかの如く、軽く扱える特別な一本。
是非このアマゾンジャークフィネスが体感できるロッドをお試し下さい。
<ピカパウの名前の由来>
ピカパウとはアマゾンの現地人が呼ぶ『キツツキ』のことです。姿は滅多に見せませんが、想像を絶するスピードで木を嘴で突つくコココココオという音がアマゾンの森にはよく木霊しています。音だけ聞くと、とても鳥が嘴で木を突いて出せる音のスピードと想像もつきません。
その不思議さと神秘的な響きから、最も軽く、ジャングルの奥に打ち込み、超高速トゥイッチを軽々こなす、このスーパーライトショートロッドに冠する名は、これがぴったりだと昔から決めていた名でした。
これから、”ピカパウ”というなんとも可愛い響きと共に皆様に愛されていけるようになったら嬉しいと思います。
長さ 5,7ft
重さ122g
ライン:(MAX) PE〜4号 モノフィラ〜20Lb
ルアーウェイト 3g〜25g
¥48800ー(税込)
お買い求めはお近くのTULALA取扱ショップ様までどうぞ。